Japanese | |
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Title | 2. 脳虚血と生化学的モニタリング-脳におけるRedox Stateの測定- |
Subtitle | 誌上シンポジウム 循環障害の生化学的モニタリング |
Authors | 田村晃* |
Authors(kana) | |
Organization | *帝京大学脳神経外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 1 |
Page | 10-15 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「1. はじめに」神経細胞の活動を常時維持するために, 多くのエネルギーを消費する脳は, エネルギー源であるグルコース・酸素の供給をすべて血流に依存しており, 脳における貯蔵がほとんどないため, 血流低下したり酸素含量が低下すると脳の機能は, ただちに障害される. 脳局所血流量が15〜20ml/100g/min以下に低下すると, 脳波の平坦化, somatosensory evoked potential(SEP)の消失, spontaneous neuronal spike activityの消失が起こり, 10ml/100g/min以下では膜のイオンポンプが障害され, エネルギーおよびイナンホメオスターシスが崩壊する. 心停止などの完全虚血状態では, 10秒以内に意識消失が起こり, 脳波も平坦化し, このような状態が3〜10分持続すると, 脳は不可逆的損傷を被むる10, 13). このように虚血・低酸素状態にもっとも弱い臓器のひとつである脳の状態をモニタリングする方法としては, 従来, 脳波やその他の電気生理学的パラメーター, 脳血流量測定などが行われてきた4). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |