Japanese | |
---|---|
Title | 3. 心筋虚血と生化学的モニタリング-心筋虚血とプロスタグランディン- |
Subtitle | 誌上シンポジウム 循環障害の生化学的モニタリング |
Authors | 多田道彦* |
Authors(kana) | |
Organization | *大阪大学第1内科・病理病態 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 1 |
Page | 16-21 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「序」心臓は, 循環ポンプとしての機械的(mechanical)機能を有することから, 従来そのポンプ性能, あるいは失調を形態的, 心血行力学的に解析・把握することに重点が置かれてきた. しかしながら, 諸種侵襲・負荷に対する心臓の適合現象あるいはその異常に基づく各種の病態をより実体として理解するには, 上記手法に加え, 代謝・生化学的アプローチが必要であることは言うまでもない. 心筋虚血の病態生理を理解する上においては冠循環制御機構とその破錠の面からアプローチすることが当然必要となる. 冠動脈李縮・血栓形成など冠循環失調の仕組みを, 代謝生化学的観点から眺めることは比較的容易であり, プロスタグランディン(PG)を初めとする種々の生理活性物質の役割が研究され始めてきた. 本稿では, われわれが手がけてきたPGをとり挙げ心臓におけるPG生成に関する知見を要約するとともに, 虚血心におけるPGの意義について自験例を中心に考察を加えてみたい. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |