Japanese | |
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Title | 4. 肝虚血と生化学的モニタリング |
Subtitle | 誌上シンポジウム 循環障害の生化学的モニタリング |
Authors | 平澤博之* |
Authors(kana) | |
Organization | *千葉大学医学部第2外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 1 |
Page | 22-26 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「1. はじめに」従来より肝は虚血に対して, 比較的抵抗性がない臓器とされている. 肝はその血流供給を, 肝動脈系および門脈系の2つの血管系より受けている点で特異的であるが, 肝動脈および門脈由来の血流量の総和としての肝血流量は特殊な場合を除き, 全身血圧と平行的に変化することが知られている1). したがって肝虚血のもっとも頻度の高い原因としては, ショックが考えられ, ショックや外傷後の肝障害に関する研究も数多く行われている. 一方近年の肝臓外科の進歩により, 肝臓外科手術の手技も多様化し, 大量肝切除にさいしhypothermic perfusionを併用しながらの肝への血流の完全遮断2), あるいは常温下での単純完全肝虚血3)等が一部の施設により行われている. またコントロール困難な肝よりの術中出血にさいしては, 一時的に肝動脈および門脈を遮断する. いわゆるPringle's maneuverが一般的に行われている4). さらに肝移植は, そのgraft sourceを屍体肝に求めることより, graft肝に対する虚血はどうしても避けられない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |