Japanese | |
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Title | 6. ショックと生化学的モニタリング |
Subtitle | 誌上シンポジウム 循環障害の生化学的モニタリング |
Authors | 吉武潤一* |
Authors(kana) | |
Organization | *九州大学医学部麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 1 |
Page | 33-39 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「I. ショックと生化学的変化」ショックは末梢循環不全の結果招来される臨床症候群であると一般に信じられている. この考えが正しければ人を含めたショック動物についてその生化学的変化を調べていけばどのような生化学的所見が全身的な循環不全の存在を示す指標になるかが確かめられるはずである. 今日どのようなタイプのショックにおいても常に認められる生化学的所見として, 血中乳酸値の上昇と代謝性アシドーシスが挙げられている. とくに血中乳酸値のレベルは, ショック症例の予後をある程度予測させる指標となるという報告も出されている. したがってショック時のモニターのひとつとして血中乳酸値を無視することはできないようである. ショック時に血中乳酸が増量する機序については次のような考えが一般的であると思われる. ショック時には組織は酸素不足状態にあり, 生体はエネルギー産生を嫌気的代謝に依存せざるを得なくなり, 体内の糖原が動員され, 解糖系が活性化されてピルビン酸の産生が増加する. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |