| Japanese | |
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| Title | 7. DICの生化学的モニタリング |
| Subtitle | 誌上シンポジウム 循環障害の生化学的モニタリング |
| Authors | 小田利通* |
| Authors(kana) | |
| Organization | *鹿児島大学医学部麻酔科 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 5 |
| Number | 1 |
| Page | 40-46 |
| Year/Month | 1984/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御研究会 |
| Abstract | ショックに代表される循環障害のさいには血液凝固異常が起こり, 血管収縮, 拡張やシャント血流増加などによる機能的な組織循環障害に加え血管閉塞による器質的な循環障害を引き起こし細胞機能障害を不可逆的なものにする. この血液凝固系の異常は循環障害発生後きわめて早期より生ずるし, またエンドトキシンなどのように循環障害の発生とは別個にそれ自体が血液凝固系の活性化をもたらす機序も明らかにされている1). 循環障害と血液凝固異常は発症を異にしてもその進行は密接に関連しており, 相互に病態の悪化に関与しあっている. 今回はそのような循環障害と血液凝固異常との関連にも触れながらDICのモニタリングについて述べてみたい. 「1. 循環障害と血液凝固異常との関連(図1)」末梢循環障害が発生し, 低酸素症, アシドーシスが生ずると血管内皮が障害されることはよく知られている. XII因子が障害された血管内皮に接触すると固相活性化を受け内因性凝固系が順次活性化され血管内凝固を来たし, 末梢血管を閉塞し循環障害が悪化する. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |