Japanese
Title海上自衛隊潜水医学実験隊
Subtitle施設紹介
Authors大岩弘典
Authors(kana)
Organization
Journal循環制御
Volume5
Number1
Page115-122
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」海上自衛隊潜水医学実験隊(MSDF Undersea Medical Center)は神奈川県横須賀市久里浜にある北米合衆国水師提督伯理上陸(嘉永6年6月3日)記念碑から開国橋を渡って浦賀に通ずるトンネルの手前にある. 昭和53年12月, 海上自衛隊横須賀地区病院潜水医学実験部から独立したわが国唯一の潜水医学に関する専門研究機関である. 海上自衛隊の潜水艦はディーゼル・エレクトリック動力潜水艦であり, 海面下で行動する潜水艦は, ときにディーゼル機関の駆動のため, 空気取入口であるスノーケル頭弁閉鎖により, 富士山に登ったときのような低圧負荷を乗組員に与え, かつ長期の閉鎖環境における艦内ガス組成の影響のほか, 各種の精神・心理的な効果を生じ, 一方潜水員は水深10米ごとに1気圧増す高圧, 水, 低温, 暗視野に起因する要因のほかに, 高圧気体呼吸に基づく生理学的なさまざまな影響を被ることになる. 潜水医学実験隊は, 科学技術の進歩にともなって, 人類が創造する新しい環境に, 障害なく馴化(acclimatize)し, 適応していけるか研究し, より深い, より長時間にわたる内宇宙(inner space)とも言える海中環境における安全な人間活動を支える役目を果たしていきつつある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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