Japanese | |
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Title | 肺水腫の病態生理-肺における体液交換機能- |
Subtitle | 特集 誌上シンポジウム/肺水腫 |
Authors | 中原数也*, 南城悟*, 藤本祐三郎*, 門田康正*, 川島康生* |
Authors(kana) | |
Organization | *大阪大学医学部第1外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 2 |
Page | 152-158 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 肺水腫は, 肺血管外に異常な水分貯留がある病的状態と定義され, その発生メカニズムからhigh pressure edema(HPE)とpermeability edema(PE)に区別される1). HPEは毛細血管圧が高いために, 毛細管膜を介して, 血管内液が血管外へ濾過されて水腫を起こす状態であり, PEは毛細管膜の透過性が応進して水腫を起こす状態である. HPEは左房圧上昇をきたす各種心疾患, すなわち, 僧帽弁狭窄症, 僧帽弁閉鎖不全症, 大動脈弁疾患, うっ血性心不全のほかに, 肺切除後, 残存肺血管床に対するhigh flow, 過剰補液, 低蛋白血症などが原因となる. 一方PEは, 肺塞栓症, 肺感染症, 胃液吸引, 放射線性肺炎, 尿毒症, 外傷後, 毒ガス(フォスゲン, オゾン, 酸化窒素なと)吸入などが原因となる. 本論文では, 肺における体液交換機能に関する最近の知見を速べる. 「1. 肺における体液移行部位」「a. 肺毛細血管内皮細胞」肺における血管内から血管外への体液移行のもっとも重要な部位である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |