Japanese
Title肺水腫の診断
Subtitle特集 誌上シンポジウム/肺水腫
Authors丸川征四郎*
Authors(kana)
Organization*兵庫医科大学集中治療部
Journal循環制御
Volume5
Number2
Page159-166
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「要旨」典型的な症例は別として, 肺水腫の診断は困難な場合が少なくない. 診断を行うにあたって是非とも必要な情報は, 病歴や臨床経過である. 理学的所見は間質性肺水腫の診断には無効である. 胸部レ線所見は診断の中心であり, 間質性肺水腫や肺胞性肺水腫のパターンを十分に理解することが重要で, 判読に耐える写真を撮影することも大切である. これらの診断法や肺水腫の定義は, 定性的であるが, 近年臨床応用が可能になった肺内血管外水分量(EVTV)測定により, 肺水腫は定量的評価が行えるようになった. EVTVは胸部レ線所見と一致した変化でないことが多く, 今後検討が必要であるが, 10ml/kg以上でレ線上に肺水腫所見が明らかになるようである. 肺水腫ではhydrostatics, permeabilityいずれの異常によるかを鑑別することも, 治療方針を決定するうえで大切である. 「はじめに」肺水腫はICUに従事するわれわれにとって, 日常的に経験する病態であるが, 確定診断が困難な場合も少なくない.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】