Japanese | |
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Title | 再びボストンを訪れて |
Subtitle | エッセー |
Authors | 劒物修* |
Authors(kana) | |
Organization | *北里大学医学部麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 2 |
Page | 263-264 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 5月5日午後8時20分, 定刻にやや遅れてボストンのローガン国際空港に着いた. 11年振りのボストンである. チェルノフ先生がターミナルまできてくれているはずである. 11年間お互いに会っていないので, 果して見付けることができるかという不安は, 背すじの伸びた昔と少しも変っていないハービー(チェルノフ先生のこと)を見付けて, すっとんでしまった. 「オサム!!」「ハービー!!」と男同志が抱き合う様は日本では仲々見ない光景であろう. 30分程で荷物を受け取り, 彼の車で夜の空港をあとにした. サマートンネル(ボストン港の海底を走る)を抜け, ダウンタウンを走り, チャーレス河のほとりを通り, ボストン大学のキャンパスを経てブルックライン市のハービーの家に着いた. 11年前に, 私が2年間の留学を終えてボストンを離れる直前に引越したところで, 私もお手伝いしたことを思い出した. ここにいたって11年前のでき事はまるで昨日の事の様に思われ, タイムトンネルを通り抜け, 期待と不安に満ちていた若き日の留学生活の真直中に引き戻されたような錯覚に陥ったのであった. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |