Japanese
Titleラベタロール(Labetalol)-α, β遮断性降圧薬-
Subtitle薬剤紹介
Authors岡源郎, 常松建夫
Authors(kana)
Organization徳島大学(医)薬理学教室
Journal循環制御
Volume5
Number2
Page271-272
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractラベタロール(Labetalol)は, カテコールアミンのα-受容体とβ-受容体の両受容体を同時に遮断するユニークな薬理作用をもった降圧薬である(構造式 図1). 近年, カテコールアミンのα-受容体とβ-受容体はさらに細分類され, α1, α2, β1, β2などの受容体の在在が知られるようになった. そして, これら受容体の生体内分布, その機能的な役割も次第に明らかになりつつあり, それぞれの受容体に選択性の高い作動薬(アゴニスト)や遮断薬(アンタゴニスト)の開発も進んでいる. このような研究の流れの中にあって, ラベタロールはむしろ逆に, α, β受容体に対する選択性の低い新しいタイプの降圧薬と言えよう. ラベタロールは, その化学構造からみて, β-遮断薬としての特徴を有している. 事実, β-遮断作用の方がα-遮断作用よりも強い. β-受容体に対する遮断作用は, プロプラノロール(Propranolol)の約1/3, α-受容体に対する遮断作用は, フェントールアミン(Phentolamine)の約1/10程度と言われている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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