Japanese
Title1. 頭部外傷の麻酔
Subtitleシンポジウム 脳外科手術の麻酔 第5回循環制御研究会記録
Authors伊東範行*
Authors(kana)
Organization*千葉県救急医療センター
Journal循環制御
Volume5
Number3
Page308-313
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract昨今の複雑化した社会環境のため, 交通外傷労災事故などによる重症頭部外傷は増加し多様化している. したがって麻酔科医が重症頭部外傷の麻酔, 患者管理に関与する機会も増加しているように思う. これらの頭部外傷患者の多くは, 意識障害をともない, 加えて合併外傷を有することも少なくない. このような症例では, 意識障害の正確な評価, 全身状態の把握, 治療が必要である. われわれは意識障害の評価にはGlasgow Coma Scale1)(表1)を用いている. これは重度意識障害の客観的評価, 経時的変化をみるうえで好都合である. しかしながら意識障害は脳外傷によるのみならず, 呼吸循環障害, あるいは代謝性障害によるものも少なくないことに注意する必要がある. 1983年に千葉県救急医療センターに入院した頭部外傷240例についてみると(表2), 脳挫傷, 急性硬膜下血腫が155例(65%)を占め, このうち死亡34例(DoA 4例を含む)であり, First Brain Injuryの激しい症例が多い.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】