Japanese | |
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Title | 皮膚の循環 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 西岡清* |
Authors(kana) | |
Organization | *大阪大学医学部皮膚科学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 5 |
Number | 3 |
Page | 359-365 |
Year/Month | 1984/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 皮膚の循環は, 皮下脂肪織から進入する細動脈にはじまり, 細静脈として皮下脂肪織にもどる間の血液の流れをさすが, その間真皮内に多数の吻合を行い. 真皮最上層で毛細管係蹄を作り, 複雑な血管系を形成する. 皮膚は生体の最外壁を形成する臓器であるため, この血管系を駆使して外界からの刺激, とくに温度変化, に対応する. 「I. 皮膚血管系の構造」皮膚血管系の最外層は真皮乳頭層に形成される毛細管係蹄で, 皮膚表面積0.04〜0.27mm2がひとつの毛細管係蹄によって供給を受けており1), 係蹄と係蹄の平均距離は50〜100μmである2)とされている. 健康成人の前腕皮膚における毛細管係蹄の真皮乳頭層内での高さは150〜200μmで, 肘頭部では, 300〜500μmであるとされ3, 4), 部位ならびに皮膚の性状によって毛細管係蹄の高さ(長さ)が異なる. 毛細管係蹄の外周は, 動脈側では8〜12μmで, ループになっている部分では7.5〜10μm, そして, 静脈側になると10〜17μmとなる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |