Japanese
Title心臓移植のための心臓保存法の現況
Subtitle講座
Authors浅利秀男*, 石原昭*
Authors(kana)
Organization*北里大学医学部胸部外科
Journal循環制御
Volume5
Number3
Page387-392
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「緒言」世界初の心臓移植が, 1967年, Barnardら1)によって行われ, その後2〜3年の間に欧米諸国において多くの報告があるが, 内包する種々の困難な問題のために, 心臓移植は1970年代は, 数施設で継続されるのみとなっていた. スタンフォード大学のShumwayグループは頭初より, 基礎的, 臨床的心臓移植を進めてきた. 彼らは1968年より1981年までに206例の心臓移植を行い, 1968〜1973年(66例)では, 1, 2, 3, 4, 5年生存率が44%, 35%, 27%, 21%, 18%であったものが, 1974〜1981年(140例)ではそれぞれ63%, 55%, 51%, 44%, 39%と移植成績の向上を認め, また最長例は12年を経過しているという2). これらの実績に多くを学び, また新しい免疫抑制剤Cyclospoline Aの登場に期待をよせつつ, 幾多の問題を残しながらも, 近年, 心臓移植は再び盛んになりつつある. 死に直面した重症心疾患患者に対して, 心臓移植が最終の治療手段であることを考慮すれば, 本邦においてもその必要性は強調されるべきものと思われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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