Japanese
Title人為的高体温の循環動態とその管理について
Subtitle総説
Authors田中彰*, 斎藤憲輝*, 佐藤暢*, 青野允**
Authors(kana)
Organization*鳥取大学医学部麻酔学教室, **金沢医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume5
Number4
Page433-442
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」近年, 本邦においても末期癌に対し全身温熱療法が試みられるようになった. 高体温環境が抗腫瘍効果を発揮することについては1983年にColeyら1)が細菌毒素を投与して数日間にわたる高体温状態(39〜40℃)を作製した結果, 末期癌に対し有効な治療法であることを発表して以来, 様々な加温法2)3)が主に局所に対して行われてきた. その後1971年にPettgrewら4)が表面加温に経気道的加温法を併用することにより従来より安全に全身を加温し, 良好な治療成績を得たことを報告したのをきっかけとして, 全身温熱療法は再び注目され, 現在様々な加温法を用いて行われている. しかしながら本療法の安全性を含めて高体温下における生理学的変化については十分解明されているとは言えない. 本稿では, 主に本療法の安全性に関し文献的な考案を行うとともに, 臨床例について, 高体温下での循環系の変化について述べ, その安全性を動物実験で臓器血流量変化より観察, 検討を行う.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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