Japanese
Title「問」新しい抗不整脈薬の使い方
Subtitle質疑応答
Authors稲垣雅行, 大江透
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター心臓内科
Journal循環制御
Volume5
Number4
Page507-509
Year/Month1984/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「「答」新しい抗不整脈薬の使い方」不整脈の治療には, 発作の停止と予防に分けられるが, ここでは主に, 静注による停止薬で, 最近注目されているATPと新しく発売予定のverapamilとdisopyramideについて, 述べてみる. 「(1)ATP」主に, Caチャンチルを抑制し, 房室結節の伝導遅延と不応期延長をもたらす. 洞結節と房室結節の興奮性も抑制する. ATPは静注後30秒以内に不活化される. 心房及び心室期外収縮は, 抑制しない. 発作性上室性頻拍は, そのリエントリー回路に, 房室結節を含む場合, すなわち, WPW頻拍, 房室結節内リエントリー性頻拍の停止に有効である. 我々の経験では, 発作性上室性頻拍の約7割に有効である. (Fig. 1)心室頻拍の停止には, 無効である. 心房粗細動の心拍数コントロールは一過性で, 適応ではない. 使用法は, 4〜6mgを, bolusにて静注する. 頻拍停止に続き, 洞徐脈, 房室ブロック又, 心室頻拍のみられる事があり, 心電図モニターが, 必要である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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