Japanese
Title長期連用薬剤:特に麻酔管理にどのような影響を及ぼすか?
Subtitle特集/誌上シンポジウム 長期連用薬剤の循環器に及ぼす影響
Authors福島和昭*
Authors(kana)
Organization*防衛医科大学校麻酔学教室
Journal循環制御
Volume6
Number1
Page19-26
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract統計的データーによれば人口の10%に相当する人々が1年間に1回の割合で麻酔と手術をうけており, また入院患者は平均10種類の投薬をうけ, 更に麻酔を施行されることになると投薬の種類も6つから10位追加されることになる. 10種類位の投薬をうけるとそれら薬剤による有害反応の発生率は7〜10%と報告されている. 以上の様な簡単な理由からも使用薬剤の相互反応を精通しておくことは正しい治療を行うために必要である. 薬剤による有害反応(Adverse reaction)は次のような因子によって起ると考えられる. 1. 免疫反応. 2. 特異性反応. 3. 代謝障碍. 4. 投与量(過剰または過少). 5. 薬剤の相互作用. 上記の因子の中で最も重要なものは相互作用である. 先づその相互作用の機構を簡単に触れてから, 長期連用の薬剤が麻酔管理にどのような影響を及ぼすか述べることにする. 薬物の相互作用を考える場合, 薬物側の因子とそれを受ける患者側の2つの因子を考慮する. 薬物側の因子は物理的及び化学的性質, 摂取及び吸収性, 投与量, 蛋白結合, 受容体結合, 体内分布, 代謝, 排泄などによって決る.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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