Japanese
Title向精神病薬の長期投与による循環器に及ぼす影響
Subtitle特集/誌上シンポジウム 長期連用薬剤の循環器に及ぼす影響
Authors渡辺昌祐*
Authors(kana)
Organization*川崎医科大学精神科学教室
Journal循環制御
Volume6
Number1
Page27-33
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」向精神薬(psychotropic drug)は中枢神経に作用する薬剤のなかで何らかの形で精神活動レベルに影響し, 多くは行動的変化を生じさせる薬剤の総称であり, 抗精神病薬(antipsychotic drug), 抗躁剤であるリチウム, 抗うつ薬, 抗てんかん薬, 抗不安薬, 催眠鎮静薬, 精神症状惹起薬, その他が含まれる. 向精神薬のなかで心血管系に対する副作用が臨床上問題になる薬剤は1. 抗精神病薬 2. 抗うつ薬 3. リチウムである. また副作用の種類としてはa. 起立性低血圧を含めた低血圧又は高血圧や頻脈 b. 血栓, 塞栓, 静脈炎 c. 心電図に及ぼす影響 d. 刺激伝導障害 e. その他があげられよう. 以下に薬剤別に心・血管系に及ぼす副作用について概観する. 「2. 抗精神病薬による循環器系副作用」抗精神病薬は, 化学構造上からphenothiazine系, butyrophenone系, thioxanthene系, その他の誘導体に分類出来る. 循環器系副作用が臨床上問題になる薬剤はphenothiazine系薬剤であるのでそれを中心にのべる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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