Japanese
Title長期連用薬剤の術中・術後の循環
Subtitle特集/誌上シンポジウム 長期連用薬剤の循環器に及ぼす影響
Authors稲田豊*
Authors(kana)
Organization*東京大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume6
Number1
Page35-39
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract今年厚生省が発表した「58年簡易生命表」によると, 男性の平均寿命は74.20歳と前年を0.02歳下回ったのに対し, 女性は79.78歳と前年を0.12歳上回っている. 又, 「58年人口動態統計」によると, 死亡率は人口1000対6.2であり, 死因別では, 悪性新生物が23.8%, 脳血管疾患者が19.7%, 心疾患が17.9%と上位3位を占めている. 以上の事実は手術症例にも反映されており, 心血管系疾患を伴う高齢者の手術患者が増加してきていることは既に御承知の通りである. 従って, 心血管系疾患に対して術前連用されている薬物と麻酔及び手術中に投与される薬物との間の相互作用は重要な問題である. このような薬物の相互作用が麻酔中に循環面に表われるという報告が発表されたのは1955〜1965年の間で, 1960年代には降圧薬の投与は術前1〜3週間中止するのが安全であると勧告された. しかし, 1967年にはこの見解に対して疑問が投げられ, 降圧薬は手術迄続いて用いた方がよいという現在の方針に変った.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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