Japanese | |
---|---|
Title | 中枢性血圧降下薬 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 石橋隆治*, 安孫子保* |
Authors(kana) | |
Organization | *旭川医科大学薬理学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 6 |
Number | 1 |
Page | 43-51 |
Year/Month | 1985/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「はじめに」現在, 降圧薬には実に多くの種類がある, その中でも中枢性降圧薬はstep approachの2-3段階における降圧薬として重要な薬物である. 古くから中枢神経抑制薬やモルヒネ類の麻薬には程度の差こそあれ, 降圧作用のあることが知られていたが, これらの薬物が血圧を下げる目的で使用されたことはない. またβ遮断薬も中枢を介する降圧作用があると言われているが, 血液脳関門を通過しないβ遮断薬も降圧作用を示すので, 中枢を介して降圧作用を発現するという考え方にも疑問がある. 本稿では作用部位が中枢であることがほぼ明確であり, しかも本邦において臨床的に使用されているα-methyldopaとclonidineを取りあげる. これらの薬物の作用機序を理解するために, 先ず血圧調節に対する中枢神経系の役割について述べ, 次に, α-methyldopaとclonidineの作用について述べる. 「1. 自律神経系と血圧調節」血圧の調節は, 主にレニン-アンギオテンシン-アルドステロン系を中心とした液性調節因子と自律神経による神経系調節因子の2つによって行われている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |