Japanese | |
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Title | 脊髄の血行動態と臨床的意義 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 原田吉雄* |
Authors(kana) | |
Organization | *旭川医大整形外科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 6 |
Number | 2 |
Page | 111-119 |
Year/Month | 1985/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | ヒトの脊髄循環に関する近代的理論体系は, Adamkiewicz(1882)により確立されたと言っても過言ではないだろう. 彼は, 脊髄循環は基本的には複数の血管が脊髄の異なる部分を支配すると考えていた. そして, 脊髄表面を走行する前・後脊髄動脈は, 大動脈から分岐した髄節動脈の吻合枝から形成されたanastomosing channelsであると主張した. Kadyi(1886)は, これらの動脈をtractus arteriosus anterior and posteriorと命名し以降この解剖学的概念が引き継がれて来た. 20世紀に入り多くの研究者による実験的ならびに臨床的研究が行なわれ脊髄循環に関する新しい知見が得られたのでその概略を紹介する. 「I. 脊髄血管系の解剖」「1. 脊髄に至る動脈系の経路」脊髄に至るまでの動脈は, (1)鎖骨下動脈に起源を持つ動脈:椎骨動脈, 上行頸動脈, 深頸動脈, 肋頸動脈, (2)大動脈に起源を持つ動脈:肋間動脈, 腰動脈, (3)内腸骨動脈に起源を持つ動脈:腸腰動脈, 外側仙髄動脈, の3動脈群に大別される. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |