| Japanese | |
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| Title | DBcAMP(アクトシン) |
| Subtitle | 薬剤紹介 |
| Authors | 曽根健之*, 山本道雄* |
| Authors(kana) | |
| Organization | *岐阜大学麻酔学教室 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 6 |
| Number | 2 |
| Page | 191-193 |
| Year/Month | 1985/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御研究会 |
| Abstract | 最近市販されたアクトシンは一般名をブクラデシンナトリウムといい, DBcAMPと略称される. DBcAMPはcyclicAMP(以下cAMP)誘導体であり, 細胞膜を通過しやすく1)細胞内でcAMPとなり2)作用を発揮するとされている. このためcAMPの関与する種々の臓器での作用がみられ, またその臨床応用が検討され始めている. ここではDBcAMPの循環動態に及ぼす影響を中心に概説する. 「1. 心臓」心臓に対する作用として先ず挙げられるのは心収縮力増強作用であり, これによる心拍出量増大作用である. これは実験的にも3)4)5), 臨床的にも6)7)8)認められている. しかし作用発現までにやや時間を要することは他のカテコラミンと相違している. このことよりもDBcAMPの作用が細胞内での代謝を要することが想像される. この心収縮力増強作用の機序はDBcAMPが心筋細胞内へ入り, deacylateされてcAMPとなり2)cAMP依存性プロテインキナーゼを賦活化しその結果として細胞質内カルシウムイオンを上昇させるためであるとされている. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |