Japanese
Title随想
Subtitle巻頭言
Authors渡部美種*
Authors(kana)
Organization*秋田大学麻酔学講座
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page211-211
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract私が麻酔学に興味を持ったのはずいぶん昔になりましたが, ハイドブリンクの麻酔器を手にした時の感激はいまだに忘れられません. 当時は挿管する事が一大事業で, 筋弛緩薬も無く, マスクでエーテルを吸入させ恐らく三期二相あたりで, 苦労して挿管しました. 当時は手術室に於ける麻酔に終始して居りました. 当然麻酔科の標榜もゆるされず, 外科の下働きであり, モニターとて無く, 暗夜を灯も無く歩く思いでした. その内天野先生が慶応に来られ, ILI村先生も米国から帰って来られ, 種々御指導を頂ける様になり灯を得た心地でした. 一日東大に山村先生をお尋ねした時, 木造の旧い手術室でクロールエチルの開放点滴を白い手術衣を着てやって居られた山村先生のお姿が不思議に印象に残っています. 日本でもポリオが流行し, はじめてバードを入手し, 無事歩行可能まで恢復された患者さんも記憶に残っています. 昭和30年コペンハーゲンの麻酔センターに1年間留学した時, 技術的には, 大量の筋弛緩薬を使って笑気丈でしかも用手調節呼吸をやらされたのには, 初めは音をあげました.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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