Japanese
Title「心大血管合併症の患者の麻酔」のまとめ
Subtitle特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」
Authors飯島一彦*
Authors(kana)
Organization*千葉大学麻酔科
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page217-219
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」近年, わが国においては, 社会の高齢化, 食生活の欧米化と相俟って, 心大血管疾患を有する患者が手術を受ける機会も増加傾向にある. 第6回循環制御研究会会長の宮崎正夫教授がシンポジウム「心大血管合併症の患者の麻酔」を企図された意図もそこにあったと思われる. 最近の心血管手術の麻酔法の進歩は(1)術前の評価が的確となり, 術前からの循環管理の向上(2)各種モニターの進歩普及(3)大量モルフィンまたはフェンタニール麻酔も含めた麻酔法の進歩が挙げられる. 大血管疾患の麻酔では, 特に大動脈瘤手術の際は, 血圧の上昇を避け, 血流遮断時の支配領域下の臓器機能の温存をいかにして行うかがポイントとなる. 心外科手術のための心疾患の麻酔では, 心筋への酸素供給障害である虚血性心疾患と弁膜疾患などを含めた心筋収縮力低下, ポンプ機能低下を有する患者の麻酔では麻酔管理上のポイントがやや異なる. 虚血性心疾患の麻酔のポイントは, 心筋の酸素需要に見合った心筋への酸素供給をいかにして保つかにある.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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