Japanese | |
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Title | 2. 胸部大動脈瘤を合併した脳腫瘍摘出術患者の術中・術後管理 |
Subtitle | 特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」 |
Authors | 佐藤純市*, 田中幸雄*, 藤森貢** |
Authors(kana) | |
Organization | *市立伊丹病院麻酔科, **大阪市立大学医学部麻酔科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 6 |
Number | 3 |
Page | 227-230 |
Year/Month | 1985/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「要旨」心予備力低下患者が麻酔および手術に耐えうるかどうかを, 術前に判断することは非常に困難である. 今回我々は, 胸部大動脈瘤(I型)を合併した脳腫瘍摘出術患者の麻酔を経験した. 患者は74歳男性で, NLA麻酔を施行し手術は無事終了したが, 術後23日目急性心不全により死亡した. この症例をGoldmanのcardiac risk indexに照らしあわせて考察した. 「はじめに」近年平均寿命の延長に伴い, 心・大血管に合併症をもつ高齢者の麻酔管理に遭遇する機会が増えてきた. 今回我々は, 胸部大動脈瘤を合併した脳腫瘍摘出術の麻酔管理を経験した. 麻酔ならびに手術は無事終了したが, 術後23日目急性心不全で死亡した症例を, 文献的考察を加えて報告する. 「症例」患者:74歳男性, 身長172cm, 体重57kg 病名:鞍結節部髄膜腫 既往歴:約20年前, 胸部大動脈瘤を指摘されており, 4〜5年前, 某大学で手術を勧められたが, これを拒否した. 昭和57年と昭和59年の2回にわたり, 心不全および糖尿病のため他院にて入院加療をうけた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |