Japanese
Title4. Eisenmenger症候群を合併する患者の非心臓手術に対する全身麻酔管理
Subtitle特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」
Authors田上方子*, 金田正興*, 小椋進*
Authors(kana)
Organization*星ケ丘厚生年金病院麻酔科
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page237-240
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」Eisenmenger症候群を有する患者が非心臓手術を受ける場合, その術前・術中・術後の管理には種々の問題点があり, いろいろな報告がなされている1)2)3). 今回われわれは, 脳膿瘍による脳圧亢進症状および局所神経症状を呈し, 緊急ドレナージ手術と開頭術を行ったEisenmenger症候群の患者の麻酔を経験したので報告する. 「症例」患者は20歳の女性で, 4歳の時VSDにて手術を受けたが詳細は不明である. この時より既に肺高血圧を指摘され, チアノーゼも認められていた. 今回入院するまでは, 平地歩行・階段の昇降ともゆっくりなら可能な状態であった. 入院の3ケ月前頃, 発熱があり, 口腔外科にて歯肉に膿がたまっているといわれ, 抗生物質の投与をうけた. 入院の10日程前より拍動性の頭痛が出現し, 入院前日には会話時呂律が回りにくいことに気付いた. さらに左口唇周囲から始まる数分間の左上下肢の痙攣発作が出現し, 顔面を含む軽度の左側不全麻痺が残存したため, 翌日入院となった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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