Japanese
Title6. 開心術患者の麻酔導入に伴う循環動態の変化-フェンタニール麻酔とモルヒネ麻酔の比較-
Subtitle特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」
Authors佐藤素生*, 三島仁*, 首藤義幸*, 堀口順子*, 上出正之*, 根津武彦*, 小林建一*
Authors(kana)
Organization*東京慈恵会医科大学麻酔科学教室
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page247-251
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「1. はじめに」心臓麻酔で, 手術侵襲にみあう麻酔深度を得ようとすると, 麻酔薬による循環への影響が大きくなる. このことは, 特に導入時問題となることが多い. われわれは, これまでも心臓手術症例の麻酔管理について検討を加え発表してきたが1)2), 大量フェンタニール麻酔を始めてからすでに5年たつこともあり, 改めてモルヒネ, フェンタニールによる麻酔導入に伴う循環動態の変化を検討した. 「2. 対象および方法(表-1)」対象は, 1980年〜1984年に心臓手術をうけた成人症例の内159例である. その内訳は, 後天性弁膜疾患127例, 冠動脈疾患32例である. 麻酔は原則として担当麻酔医の選択に従った. その内訳は, モルヒネ麻酔(Morphine:以下M群)105例, 5〜10μg/kgのフェンタニール麻酔(Fentanyl:以下F群)17例, 50μg/kgの大量フェンタニール麻酔(Highdose fentanyl, 以下HF群)37例であった. 年齢は20〜69歳平均年齢47歳で各群による平均年齢には有意の差はなかった.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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