Japanese
Title7. MSR合併症例に対する硬膜外麻酔管理
Subtitle特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」
Authors鈴木重光*, 佐竹司*, 佐野敏郎*, 日比初紀*
Authors(kana)
Organization*市立岡崎病院麻酔科
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page253-259
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「要旨」硬膜外麻酔は手術野の支配神経領域からの求心路をブロックすることにより, 痛みの悪循環を絶ち, 交感神経ブロックによりafterloadを軽減する. 同時にカテコラミンの分泌を抑え, 心筋酸素需給を安定化し, 術中術後のカタボリズムの亢進を抑える. 一方, 僧帽弁狭窄兼閉鎖不全(MSR)等の心機能予備力の低下している重症弁膜症患者では術中術後を通して安定した循環動態を維持する事が大切である. MSR合併患者の多くは僅かなストレスや出血等が交感神経系の過剰反応を引き起し, 辛うじて保たれていたホメオスタシスが破綻し重篤な心不全を招来する. このような場合afterloadの軽減と血管内容量の調整が治療の重要なポイントとなる. 手術に際しては痛みの悪循環を絶ち, afterloadを軽減する硬膜外麻酔とりわけ交感神経遮断麻酔とでも言うべき新しい概念に基づく高位硬膜外麻酔が麻酔法として最適であると思われる. 「はじめに」戦後20年の全身麻酔導入期を経て, 麻酔科が独立して20年を経過した現在, 循環制御研究会が開催されている事は, 何か歴史的意義があるように思われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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