Japanese
Title8. 頸部硬膜外麻酔と冠動脈再建術時の高血圧性危機
Subtitle特集-第6回循環制御研究会記録 I.シンポジウム 「心大血管合併症の患者の麻酔」
Authors竹中智昭*, 野見山延**, 村上雅子**, 三好進**, 菅谷和江**, 内沼幸子**, 渡辺敏**, 田中亮**
Authors(kana)
Organization*国立療養所神奈川病院麻酔科, **北里大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume6
Number3
Page261-265
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract冠動脈再建術は各種の麻酔法により管理されている. 1)2)その麻酔管理上最も重要な事は, 心筋における酸素の需要供給のバランスを保つ事である. 3)頸部硬膜外麻酔では血圧が低下し, 4)心拍数も減少する5)事により, 心筋の酸素消費量を減少させると考えられる. このことから, 我々は冠動脈再建術に頸部硬膜外麻酔を用いている. 本稿では実際の麻酔方法および, 術中の循環動態につき考察する. 「1. 研究対象および方法」対象は国立療養所神奈川病院において, 冠動脈再建術を施行された25例である. (表1)手術内容は1枝バイパス4例, 2枝8例, 3枝以上が13例であった. 平均人工心肺時間は164.4±11.7分で体外循環中30〜40分ごとに心筋保護液300〜500mlで冠血管を灌流した. 麻酔は頸部硬膜外麻酔に笑気酸素の全身麻酔を併用して行なった. 硬膜外麻酔は第7頸椎第1胸椎間にて穿刺し, 持続硬膜外カテーテルを頭側に3cm進めて留置した. 初回量として1%メピバカインを10〜14ml注入し, 追加は初回量投与後45分後に1%メピバカインもしくは0.25%ブピバカインを5〜7ml注入した.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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