| Abstract | 環境医学研究所は, 医学部のある鶴舞地区から直線距離で8.5km離れた名古屋の東方に位置する東山地区にあります. 当研究所は名古屋帝国大学附置研究所の航空医学研究所を前身として昭和21年3月より発足しました. 発足当時は地理病理学, 食養学, 気象医学, 職業性疾患の4部門で構成されておりました. 昭和24年5月からは名古屋大学環境医学研究所と名称も改まり, 昭和35年4月には当研究部門の航空医学部門が増設されました. 昭和39年に部門名称も改められ, 第1部門:神経・感覚, 第2部門:代謝・内分泌, 第3部門:呼吸・循環, 第4部門:病理・胎生, 第5部門:航空医学となり, 更に昭和42年6月から第6部門:航空心理学が増設され現在に至っております. 環境医学研究所の設立主旨は創設当初から「環境適応を主題とし, 環境の至適条件, 適応の限界, 環境と疾病ないし変調状態との関係, とくに人工環境における生体反応を追求し, 環境医学を新しい学問体系として樹立する」と記されており, 人工環境としての現在までの主な設備は低圧低温環境シミュレータ(写真2), 準無重量実験装置, 重力遠心機, 動物用感覚遮断自動飼育装置, 体位傾斜装置, 閉鎖環境実験装置, 下半身陰圧負荷装置, 環境順応室があり, これに加えて, 長時間計測解析装置, 超微細構造観察装置, 多目的分析装置, 動物飼育舎が共通実験装置として設置されています. |
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