Abstract | 第4回国際集中治療医学会は, 1985年6月24日から6月28日の5日間にわたりイスラエル, イエルサレムのConvention Center及び隣接のHilton Hotelを会場として行なわれた. イスラエルという近隣のヨーロッパ地域を除いては到着するのにかなり不便な場所であるため, 日本からは30名弱の出席者, 学会事務局発行の参加者一覧によると35ヶ国から1,000人弱の参加者であり同伴者を含めて1,000人程度の規模かと思われた. 特記すべきこととしては第5回国際集中治療医学会が4年後に京都で開催されることに決定され, 学会最終のプログラムの終りに名市大青地教授が4年後に京都で会いましょうと発言されて会を閉じられ盛大な拍手を受けられたことである. 国際学会は, 学会の主題である学術講演の内容, 質, それらをいかに多国籍, 多国語の参加者に理解しやすく参加しやすいようにプログラムを組むか, またそのための学会場の設備, 通訳, レイアウトの工夫がどうかという学術プログラムに関する問題, 多国籍の参加者の交流, 母国を遠く離れての滞在に対する慰労, 主催国の文化の紹介などを目的とするSocial Programがうまく計画, 運営されているか, などが主要な問題であろうと私は考えており, 以下この学会に参加した私なりのこれらの点に関する感想を記し学会印象記としたい. |