Japanese
Title脳蘇生と脳循環調節
Subtitle総説
Authors福田豊*, 遠藤三樹男*, 木下幸大*, 輿水健治*, 高橋陽*, 鈴木孝典*, 柳原尚*, 三宅有*
Authors(kana)
Organization*東京医科大学麻酔学教室
Journal循環制御
Volume6
Number4
Page483-493
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstract「はじめに」蘇生法は, 今日救命医学の分野で目覚ましく進歩普及を遂げ, 呼吸循環に関しては, 可成りの人為的維持が可能になってきた. しかしその反面, 心拍が再開しても意識障害を伴う所謂vegetable stateの発生が, 重大な問題となっている. vegetable stateと脳死の問題は, 1968年以来, 諸種の判定規準が成され1)2)3)4)医学, 法律, 宗教及び倫理の各方面から論議され, 臓器移植に関連して社会的問題として大きく取上げられているが, 未だその結論を見ていない. 教室では, 此の面に着目し, 昭和49年以来脳蘇生術に関する実験研究を行って来たが, ここ数年来, 西欧に於いても脳蘇生法が, Safer等により論議されているのは, 今や, 心肺蘇生術から脳蘇生術の時代に変遷したと考えても良いだろう. 最近, 積極的中枢神経蘇生術として2つの方法が注目され話題となっている. その1つは, barbiturate剤に代表される脳保護を目的とする薬剤を用いての治療的薬物療法であり, Safer等はこれをcardio pulmonary cerebral resuscitation(CPCR)5)と呼称しその研究を推進させている.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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