Japanese | |
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Title | 輸液と水・電解質代謝レスポンス |
Subtitle | 総説 |
Authors | 河野克彬* |
Authors(kana) | |
Organization | *兵庫医科大学麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 6 |
Number | 4 |
Page | 495-502 |
Year/Month | 1985/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | 「序論」細胞内液相ICFは生命維持に必須な代謝の場であり, これに対して細胞外液相ECFが内部環境を構成している. 両液相間の物質交換や組成・体液量を維持するために体液調節機構が働いており, これには細胞内液量ICFVを調節する浸透圧調節系と細胞外液量ECFVを調節する容量調節系が存在し, 体液因子の変化に対して受容器→調節因子→ホルモン・神経系→標的器官(腎)を介して調節が行われる1)2). 生体は元来輸液されるように適応・進化しておらず輸液が体液異常を増悪・惹起させる可能性もあり3), 体液調節機構に逆らわない適正な輸液療法が必要となる. 本論文では水・Naを中心に体液調節機構および輸液に対する反応について述べる. 「1. 体液調節機構」この項では体液分布, 浸透圧調節系, 容量調節系, ホルモン・神経系, さらに腎における調節について述べる. 「(1)体液分布」成人男子では体重の60%が水分で, 40%がICF, 20%がECFに分布し, ECFは毛細血管壁によって血漿相PF5%と組織間液相ISF15%に分かれ, PFと血球相が血液相を構成する2). |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |