Japanese
Titleナロキソン
Subtitle薬剤紹介
Authors斎藤隆雄*, 荒瀬友子*
Authors(kana)
Organization*徳島大学医学部麻酔学教室
Journal循環制御
Volume6
Number4
Page539-542
Year/Month1985/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractナロキソンは新しい薬ではないし既に他誌にも紹介されているが1), 1985年春薬価基準に収載されたのを機会に, 知識を整理する意味で取り上げてみた. ナロキソンは合成された麻薬拮抗薬だが, 内因性オピオイドの作用にも拮抗することが知られている. 「1. 構造」オキシモルフォン(ヌモルファン(R))の17位のNにつくメチル基(-CH3)がアリル基(CH2・CH=CH2)で置換された形で, モルヒネに対するナロルフィン(ナリン(R)), レボルファノール(ドロモラン(R))に対するレバロルファン(ロルファン(R))などの関係と同様である. 「2. オピオイド受容体とナロキソン」現在8〜9種類のオピオイド受容体といくつかのsubtypeとが知られている2)3). 中枢神経内に存在が認められているのはミュー(μ), カッパー(κ), シグマ(σ), デルタ(δ), イプシロン(ε)の5種類で, 人体において麻薬系鎮痛薬が作用するのはμ, κ, σの三者, β-エンドルフィンが作用するのはδ, εの両者と言われる.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】