Japanese | |
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Title | ジギタリスを考える(モダレーター緒言) |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム「ジギタリスは現在どれだけ用いられているか?」 |
Authors | 劔物修 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 1 |
Page | 554-554 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | ジギタリスは200年の歴史を持つ薬物でありながら, 未だその薬理作用は完全には解明されていない. ジギタリスの心臓に対する作用は(1)陽性変力効果(positive inotropy)と(2)陰性変伝導効果(negative dromtropy)にある. したがって, うっ血性心不全, 心房細動・粗動の治療薬として高く評価されている. 米国ではジギタリスは第4番目に多く処方されているという. ジギタリス使用患者の20%程度に何からの副作用が認められ, ジギタリス中毒はその臨床使用を制限している. 近年, ジギタリスの血中濃度が測定されるようになった. ジゴキシンで2ng/ml以上の血中濃度で中毒症状をみるとされるが, K+イオン濃度, 心筋障害の有無, 年令などによりこの濃度は変ってくる. 麻酔や手術の場にくる患者では長期連用薬物のひとつとしてジギタリスがある. 麻酔科医としては次のようないくつかの疑問をもっているが, これまでに明快な答は必ずしも得られていない. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |