Japanese
Title内科の立場
Subtitle特集/誌上シンポジウム「ジギタリスは現在どれだけ用いられているか?」
Authors佐藤友英
Authors(kana)
Organization帝京大学第二内科
Journal循環制御
Volume7
Number1
Page555-562
Year/Month1986/
Article報告
Publisher日本循環制御研究会
Abstractはじめに ジギタリスを臨床にはじめて導入したWilliam Withering先生の著書, An Account of the Foxglove and some of its Medical Usesが出版されてから昨年で丁度200年経過し, 1985年4月18日に英本国とアイルランドの内科学会と循環器学会の共同主催による記念祭がバーミンガムで盛大にとり行われた1). ジギタリスは心不全や上室性頻脈型不整脈とくに心房細動の治療上第一選択の薬物であるが, その反面多彩の中毒症状を呈することも少なくない. 治療域と中毒域が接近し, 使いにくい代表的薬物の一つであることも周知のことである. そのため近年, ジギタリスにとって代わる副作用のない, より強力な新しい強心薬の開発が行われつつある. 本邦でも治験が試みられている代表的なものを表1に示した. 1985年10月, 東北大学医学部薬理学教室教授平先生を中心として, 国際シンポジウム「新しい強心薬を求めて」が世界の専門家を一堂に会して催されたが, ジギタリスを越える経口強心薬は現在のところまだ存在しないもののようである.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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