Japanese | |
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Title | 外科の立場 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム「ジギタリスは現在どれだけ用いられているか?」 |
Authors | 藤田毅, 平田隆彦, 公文啓二, 田中一彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 国立循環器病センター心臓血管外科, 国立循環器病センターICU |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 1 |
Page | 563-566 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに ジギタリスは, 心不全の治療薬として古来より使用されてきた薬であるが, 治療域と中毒域が近接しているうえに, 病態により投与量に対する効果の個体差が著しい. 特に心臓外科手術直後は, 体外循環の影響として一過性に血中ジギタリス濃度が上昇することや, 血清カリウム値が変動しやすいことなどから, ジギタリス中毒を起こしやすく, 術後早期の投与は控えるべきとの意見がある1,2,3). これに対し我々は, 血中濃度をモニタリングしながら, ICU入室直後から積極的にジギタリスを投与し, 強心効果を得るとともに徐脈効果をはかりover drive pacingをすることによって逆に不整脈の発生を予防する方針を取ってきた4). ここでは我々のジギタリス投与方針の可否, 術前のジギタリス投与の有無と術後のジギタリスの投与量および血中濃度の関係, 腎機能の影響, ジギタリスの有効性などについて検討を加えた. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |