Japanese | |
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Title | 薬理の立場 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム「ジギタリスは現在どれだけ用いられているか?」 |
Authors | 藤野澄子 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道薬科大学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 1 |
Page | 573-579 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに 今から丁度200年前にWilliam Withering1)が水腫に対しジギタリス(foxglove)が奏効することを発表した. 今年は200年祭に相当し, ヨーロッパでは記念行事が行なわれている. Allenら2)が最近のNatureに載せた総説“Birthday present for digitalis”中にWitheringの論文の表紙を引用している. ジギタリスはそれ以来200年間も大変よく効くミラクルドラッグとして用いられているが, その副作用と安全域の狭さのために危険な薬物として恐れられてもいる. 1950年代の終り項から1970年代の初め頃まで, ステロイドホルモンをベースに半合成配糖体が多数作られたが, 結局ジギタリスより薬効は小さく, しかもジギタリス様の副作用は発現するということで実用には至らなかった3). 最近もジギタリスにとってかわる新強心薬探しが盛んであるが, 目的の薬物はまだ見つかっていないようである. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |