Japanese | |
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Title | 麻酔科の立場 |
Subtitle | 特集/誌上シンポジウム「ジギタリスは現在どれだけ用いられているか?」 |
Authors | 古谷幸雄 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京女子医科大学麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 1 |
Page | 581-587 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御研究会 |
Abstract | はじめに 強心配糖体のジギタリスは, 麻酔科領域においても, 現在なお古くて新しい薬物である. 心疾患患者の麻酔に際して, ジギタリスを漫然と使用することは, 現在では確かに少なくなったが, しかし心不全や心房細動を伴った重症心疾患患者の麻酔に際しては, ジギタリスを定量的に使用することが, 現在では常識になっている. その理由としては, ジギタリスの薬動力学の進歩や血中濃度測定の普及などが考えられる. それに反して, 麻酔中の緊急事態に対しては, ジギタリスが第一選択の薬物でなくなったことも事実である. その訳は, ジギタリスに代って, 有効なカテコラミン, 利尿薬, 血管拡張薬, 抗不整脈薬, β遮断薬, Ca拮抗薬などが出現したためであろう. 本稿では, 現時点におけるジギタリスの適応を麻酔科領域にしぼり, 術前, 術中, 開心術の3つを中心として, 文献的および経験的に概説してみたい. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |