Japanese
Title無麻酔動物の対照状態
Subtitle巻頭言
Authors上野昭
Authors(kana)
Organization長崎大学医学部薬理学第一教室
Journal循環制御
Volume7
Number2
Page671-672
Year/Month1986/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract『麻酔という特殊条件が諸種の臓器機能にいかなる影響を与えるか, 充分明らかにされていない現状では, 麻酔下急性実験で得られた成績の展開にはおのずから制約が有るはずである. 従って一部のモデル実験あるいはユニット実験を除く研究は無麻酔無拘束状態の動物についても行われることが当然要求されているものと考えられる. しかしその実施にあたっては実験技術的な制約に当面するのである』. 筆者が15年前に薬理学雑誌に掲載した論文の一節であるが, 現在も基本的にはこの考えに変わりはない. 臨床麻酔では麻酔前から覚醒に至るまで生体機能の変化は仔細に観察記録されていると思う. そこでなにを今更ということになるが, 若し対象が頑是無い幼児, 小児であった場合, 前投薬なしに全経過の記載が可能であろうか. 動物に至って尚更のことになる. ここでは20数年来の無麻酔動物実験を通じ犬に教えられ, また通常論文には記述しない事柄などにふれて斉藤隆雄教授の御厚誼にお応えしたいと思う.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】