Japanese | |
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Title | カテコールアミンと循環動態 |
Subtitle | 総説 |
Authors | 飯村攻 |
Authors(kana) | |
Organization | 札幌医科大学第二内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 2 |
Page | 697-709 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 生体は卓越した調整の上に成り立っている. あるいはそれは巧妙なバランスといってもよい. 周知のように, 自律神経系には交感神経系と副交感神経系があり, 原則として, 両者は拮抗し, 相互に作用しながら循環を制御し, あるいは臓器の機能を適正化する. しかし, 一般には後者に対する理解の度合は前者に比すれば乏しく, いずれか若しくは両者の失調は多くの場合交感神経機能亢進あるいは機能低下の状態としてとらえられる. しかも, このような交感神経系の機能も多様な段階と多様な機構によって統御される. これらに関する知識の集積は膨大なものがあり, ここで細部を述べることは差し控えたいが, ただ, ことさら交感神経系作動の意義を評価するには, これが常に生体の多種要因との相互関連下にあることを銘記しておく必要があろう. 一方, 交感神経系の作動に対する心・循環器系の生理的な応答については, 中枢や末梢, さらには受容体を含めて幾つもの優れた総説がみられる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |