Japanese | |
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Title | アムリノンとミルリノンの強心作用 |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 横田祥, 劔持修 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 3 |
Page | 883-886 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | 1. 諸言 心筋に対する陽性変力効果を持ち, 経口投与が可能で, 強心配糖体でもカテコールアミンでもない薬物として, バイピリジン誘導体であるアムリノンとミルリノンが開発された1). ミルリノンはアムリノンの類似構造(図1)をもち, 薬理学的性状もよく似ているが, アムリノンの約30倍の強度である2)3). これらバイピリジンの心筋に対する変力効果は動物の種差と年令によって異なる3). 摘出心筋標本では発生張力, 張力発生速度(+dF/dt), 張力弛緩速度(-dF/dt)が, アムリノンとミルリノンによって増加する3). 生体では経口的あるいは静脈内投与により種々の動物ではもとより心不全患者での有効性も示されている. また, 多くの心血管作動薬との併用も有効であることが分ってきている. 陽性変力効果に加えて, バイピリジンは強力な血管拡張作用があり, 摘出血管7)や生体8)で証明されている. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |