| Japanese | |
|---|---|
| Title | 虚血心と麻酔 | 
| Subtitle | 巻頭言 | 
| Authors | 藤田昌雄 | 
| Authors(kana) | |
| Organization | 東京女子医大麻酔学教室 | 
| Journal | 循環制御 | 
| Volume | 7 | 
| Number | 4 | 
| Page | 943-945 | 
| Year/Month | 1986/ | 
| Article | 報告 | 
| Publisher | 日本循環制御医学会 | 
| Abstract | 虚血性心疾患をもった患者の手術は, 最近とくに増加の傾向にある. その麻酔管理では, 如何に早く心の虚血を発見するかに, われわれは苦心している. 心筋に虚血がおこると, 左室complianceは低下し, 心室は“より堅く”なり, 拍出量を維持するために充盈圧(PCWP)を増加させる必要がおこる. その結果, 駆出率は減少する. もし虚血が見逃されたままだと, 心室の拡張, うっ血性心不全へと移行する. そこで虚血の早期発見が当然必要となるが, 現状では虚血の早期発見のモニターとしては, 心電図が基本的な手段となっている. この心電図でも, 適切な誘導を用いなかったり, 較正が不正確だと早期の虚血を見逃がす結果となる. しかし心電図上の変化は, むしろ虚血の結果として現われるもので, 前述の如く左室complianceと局所の壁運動の変化が, 心電図変化に先行する. さらに, 収縮期心室壁厚の増加度の異常は, 心筋局所の壁運動の変化より, 虚血の良い指標になるとも言われている1). | 
| Practice | 基礎医学・関連科学 | 
| Keywords | |