| Japanese | |
|---|---|
| Title | 冠循環の計測とモデル | 
| Subtitle | 特集/誌上シンポジウム 心機能をめぐって | 
| Authors | 梶谷文彦 | 
| Authors(kana) | |
| Organization | 川崎医科大学医用工学 | 
| Journal | 循環制御 | 
| Volume | 7 | 
| Number | 4 | 
| Page | 957-965 | 
| Year/Month | 1986/ | 
| Article | 報告 | 
| Publisher | 日本循環制御医学会 | 
| Abstract | 1. はじめに -計測とモデル- 冠循環系の研究の歴史は古く, その名づけ親はGalen(131-201)であり, それが心臓自体に血液を供給する血管系であることを主張したのがHarvey(1578-1659)である. その血流様式は他の臓器血流とは全く異なり, 心臓の血液駆出期には冠動脈血流はほとんどなく, 動脈圧が低くなる拡張期に多く流れるという“拡張期優位”性を示す. このような冠循環の血流動態の特徴は, 冠血管が収縮, 弛緩を繰り返す心筋内を走行しているためである. 心収縮は冠動脈流入に対しては“締め付け効果”を冠静脈に対しては“搾り出し効果”を持つ. 従って, 冠循環系を理解するためには, 心筋内冠血管に対する心筋収縮の“締め付け”効果および“搾り出し”効果と心筋内血流動態との関連解析が必要である. しかし, 方法論的制約のため, 心筋内, とくに心筋内膜側での血行動態についてはほとんど情報が得られていないのが現状である. | 
| Practice | 基礎医学・関連科学 | 
| Keywords | |