Japanese
Titleショックと心機能
Subtitle特集/誌上シンポジウム 心機能をめぐって
Authors森田茂穂
Authors(kana)
Organization帝京大学医学部附属市原病院麻酔科
Journal循環制御
Volume7
Number4
Page977-987
Year/Month1986/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract1. 分類 ショックは急性循環不全acute circulatory failure(cardiac failureやheart failureよりも広義)を意味し, 心拍出量が低下するか血流分布が異常になるかして, 重要臓器の組織血流が低下する病態である. 血流が十分でないため, 代謝的需要に対し, それにみあった十分な酸素や栄養を運搬することができず, また, 代謝産物を取り除くことができなくなり, 究極的に細胞死を招くことになる. このような急性循環不全に陥る原因となる病態はさまざまであり, それ故心機能の変化, 異常も一様ではない. たとえばショックになる病態が肺塞栓, 心タンポナーデ, 心筋梗塞などであれば, 初期にはそれぞれの病態での心機能はそれぞれ異なった様相を呈する. 今日, ショックの分類にはいろいろあるが, 1)心原性ショック cardiogenic shock 2)循環血液量減少性ショック hypovolemic shock 3)敗血症性ショック septic shock 4)神経性ショック neurogenic shock 5)アナフィラキシーショック anaphylactic shock と分類するのが一般的である1).
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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