Japanese | |
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Title | 血管滝(Vascular waterfall)現象 |
Subtitle | 講座 |
Authors | 辻岡克彦, 小笠原康夫, 梶谷文彦 |
Authors(kana) | |
Organization | 川崎医科大学医用工学 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 4 |
Page | 1095-1100 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに Vascular waterfall現象(以下VWF現象)としてよくtextbookに引用されているのが, Guytonの静脈帰還の法則である1). すなわち, 平均循環圧を一定として右房圧を下げていくと, 静脈帰還量は増してゆくが, ある程度以上右房圧を下げても静脈帰還量は一定になる. この理由は, 右房近傍の静脈が, 右房圧がある域値以上に低下すると虚脱し, 流れが平均循環圧と虚脱部の血管外圧のみによって規定され, 右房圧の影響を受けなくなるためであるとした. この現象は, 流れが上流圧と管外圧(それとこの間の抵抗)のみによって規定され, それより末梢圧の影響を受けないことから, VWF現象と呼ばれる. それは滝の流れが, 滝より上流の圧較差と抵抗のみに規定されることに似ているのでこの名がつけられた. Holt3)は, このような静脈系の流れ特性の解析に“Starling resister model”(後述)を応用し, その流れ特性が静脈系にみられるVWF現象と相似であることを示した. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |