Japanese | |
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Title | ウリナスタチン |
Subtitle | 薬剤紹介 |
Authors | 佐々木和郎 |
Authors(kana) | |
Organization | 北海道大学医学部麻酔学教室 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 7 |
Number | 4 |
Page | 1113-1115 |
Year/Month | 1986/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに ショックとは, いかなる原因にしろ急激な組織潅流の低下により細胞への酸素供給が途絶え, この結果ひきおこされた細胞障害に起因する症候群と定義される. 虚血に陥いった細胞ではライゾームも損傷を受ける1)が細胞内外へ逸脱した種々のライソゾーム酵素はショック時にみられる心筋抑制因子(MDF)をはじめとする各種の毒性因子の産生をひきおこし, 不可逆性ショックの成立と悪循環に重要な役割を演ずる2). ショック時におけるライソゾーム酵素や蛋白分解酵素の役割に関する知見が増すにつれ, 副腎皮質ホルモンやアプロチニンなどのライソゾーム膜安定化作用を有する薬物や蛋白分解酵素阻害作用を有する薬物がショックの治療に応用されてきている. 本稿では, そのような薬物のひとつであるウリナスタチン(ミラクリッド(R))につき文献的考察を中心に解説する. 1. 薬理作用 ウリナスタチンはヒト尿より分解精製された分子量6,700の熱や酸に比較的安定な糖蛋白である. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |