Japanese
TitleIABPの適応と限界
Subtitle質疑応答
Authors小松壽
Authors(kana)
Organization東邦大学第1外科
Journal循環制御
Volume7
Number4
Page1117-1118
Year/Month1986/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract大動脈内バルーンパンピング(intra-aortic balloon pumping:IABP)は, 現存する循環補助機器としては最も広く普及し, 日常臨床に繁用されているものと言えましょう. 本法を効率よく利用するためには, その操作と作用機序の特性を熟知し, 適応と限界を知ることは大切なことです. 私達は数年前迄は本法施行にあたり, 通常大腿動脈を露出し, 径6〜8mm位の代用血管を端側吻合, この代用血管を経由してバルーンカテーテルを胸部大動脈内に進めていましたが, 現在では全例経皮的バルーンカテーテル使用による穿刺法をとっています. バルーン容量は4〜60mlが市販されていますが, 本邦人の胸部下行大動脈長と径に適合するものとして, 体重50kg以下20ml, 50kg以上では30mlが適当と思えます. カテーテル尖端が左鎖骨下動脈分岐部直下の胸部下行大動脈内に位置するように挿入固定したのち駆動装置に連結, バルーンを心周期に合わせて収縮期deflation, 拡張期inflationを繰返すことにより, 1)左室駆出抵抗減少により左室仕事量, 心筋酸素消費量減少, 2)左室拡張末期圧, 左房圧減少, 3)心拍出量増加, 4)拡張期圧上昇による平均大動脈圧上昇により冠血流量増加等心機能改善に有利な条件が生みだされることは御承知の通りです.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

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