Japanese
Title循環制御の臨床
Subtitle巻頭言
Authors藤田毅
Authors(kana)
Organization国立循環器病センター心臓血管外科
Journal循環制御
Volume8
Number1
Page1-2
Year/Month1987/
Article報告
Publisher日本循環制御医学会
Abstract現時点において, 本誌表題の循環制御の最たるものは心臓移植と人工心臓である. 聞く所によると, 米国では心臓外科医の就職に際して心臓移植及び人工心臓の手術の出来る事が必須条件として求められるとのことである. 我国では心臓移植の再開はなく, 欧米にみられる如き, 医療としての定着は今暫く望めそうにない. 又, 完全置換型人工心臓は開発途上にあり, 米国において既に臨床応用例があるとは言え, 永久的使用として広く普及するに至っておらず, 昨今では心臓移植に至るためのbridgeとして一時的使用に役割が見出されている. 我国において現在使用可能な循環制御の最終的手段は補助人工心臓(Ventricular Assist Device, VAD)となる. 本装置は不全心のポンプ機能を一時的に代行することにより, その間に不全心の回復を期待するもので, IABPなどの従来の方法に加えて新しく補助循環の臨床に登場してきた手段である. 現在我国で既に60例程の臨床例がみられている. 当センターでは本年2月で14例を数え, 生存例が4例得られており, うち2例が退院し, 2例が入院中である.
Practice基礎医学・関連科学
Keywords

【全文PDF】