| Japanese | |
|---|---|
| Title | はじめに |
| Subtitle | 第8回 麻酔科領域における臨床薬理学講座記録―肺循環障害と薬物動態学的変化― 特集刊行にあたり |
| Authors | 長野政雄 |
| Authors(kana) | |
| Organization | 慶応義塾大学医学部麻酔学教室 |
| Journal | 循環制御 |
| Volume | 8 |
| Number | 1 |
| Page | 5-5 |
| Year/Month | 1987/ |
| Article | 報告 |
| Publisher | 日本循環制御医学会 |
| Abstract | 最近, 急性呼吸不全における肺循環障害の病態生理が解明されるにつれて, ARDSの本態として肺微小循環障害による肺動脈圧の上昇とそれに伴う肺血管損傷による透過性命進型肺水腫があげられています. まずこのような肺循環障害を理解する上には肺循環生理, すなわち, 肺血管の収縮, 拡張機序, ならびにそれらの薬理学的影響があげられます. 具体的にいえば肺血管におけるα, β受容体が体循環の場合と比べてどうであろうかということが考えられます. また, 最近注目されているHPV(hypoxic pulmonary vasoconstriction)が薬剤によりどのように修飾を受けるかということも問題になります. つぎに, 肺がガス交換だけの臓器ではなく, 代謝に関与する臓器としての意義であります. これに関連して肺における血管作動性物質とその代謝に関する領域の研究が非常に進んでまいりました. こうした体液性物質である血管作動性物質が肺循環に及ぼす影響についても多くの研究が行なわれ, 肺循環障害時における役割についての報告も多数見受けられます. |
| Practice | 基礎医学・関連科学 |
| Keywords | |