Japanese | |
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Title | 最近の心筋梗塞診断の進歩―モノクローナル抗体の応用― |
Subtitle | 総説 |
Authors | 矢崎義雄, 磯部光章, 山沖和秀, 高久史麿 |
Authors(kana) | |
Organization | 東京大学医学部第三内科 |
Journal | 循環制御 |
Volume | 8 |
Number | 2 |
Page | 153-162 |
Year/Month | 1987/ |
Article | 報告 |
Publisher | 日本循環制御医学会 |
Abstract | はじめに 急性心筋梗塞の際に, 虚血により障害された心筋細胞から血中に逸脱した心筋蛋白を測定して生化学的に診断する方法が, 簡便でしかも感度に優れていることから臨床で広く用いられている. 従来診断法の指標とされている蛋白は, 細胞心中に存在するCPKを中心とした心筋酵素である. ところが, 構造蛋白である心筋ミオシン軽鎖を測定することにより, 今迄の方法では得られなかった多くの新しい有用な情報が捉えられるようになり注目された. 一方, 最近進展の著しい心臓核医学の分野で, 心筋梗塞のイメージ法が広く導入されるようになったが, 心筋ミオシン重鎖に対する抗体による画像診断法が, 梗塞部心筋のみを画像化し, 特異性と定量性に優れた心筋梗塞のイメージの描出が可能になるものとして期待されている. われわれは, 免疫学の領域で確立されたモノシローナル抗体の特性を応用して, このような心筋ミオシンを指標とした新しい観点に立った心筋梗塞の診断法を開発し, その臨床的有用性を検討したので, 従来の報告とあわせて紹介し, その臨床的意義と将来の展望について述べる. |
Practice | 基礎医学・関連科学 |
Keywords |